昨晩は、あまりの寒さに夜中に目を覚ました。セーターを着込んで寝た。それでも寒い。こんなのカイロの安宿以来だ。
まあ被災者が寒さに震えていることを思えば、われら旅行者ごときは我慢しなくちゃならん。チェックインの際に、省エネにご協力を、と2度も念を押された。ホテル側も節電に努めているのだろう。
それにしても、この薄っぺらな掛け布団1枚では寒すぎる。フロントに言って、もう1枚毛布を貸してもらおうか-。発展途上国で貧乏旅行していると、そういったことはしばしばある。
他の宿泊者はよく我慢しているものだ。それとも俺自身がアフリカ仕様になっちゃって、寒さに対する抵抗力を失ったのだろうか。
布団の中で縮こまる。でも寒すぎる。フロントに「室温を上げてくれ」と言おうか。この非常時にまずいか・・・
もんもんと考えた挙句、ともかくフロントに電話してみようと、起き出した。フロントの電話番号は?ホテル内の案内書を読んでいたら「客室電源の入れ方」「客室エアコンの操作方法」の項が目にとまった。
エーッ!エアコン操作パネル?室内電源スイッチ? それは分かりづらいところにあった。わが部屋はずーっと暖房が入っていなかったのだった。ホテル側があえて館内の温度を抑えているとばかり思い込んでいた。
今朝の福島は氷点下近くまで気温が下がった。かすかに雪も舞っていた。災害難民の気持ちをちょっぴり味わった。