12日昼過ぎトビリシ発のバスで陸路ロシアに行く。
 ロシア入りは、当初、黒海をトルコのトラブゾンからフェリーで渡ることを考えていた。グルジアのバトゥーミからもロシアのソチに向けてフェリーがあることが分かり、グルジアに来てからinformationで調べたら、これがかなりあやふや。しかも船代が100ユーロくらいする。
 それにトビリシからバトゥーミに逆戻りするのもしゃくにさわる。
 なら、陸路でと、まず考えたのが、黒海沿岸沿いにバスを乗り継いでソチに行くコース。途中、グルジアから独立を宣言したアブハジア国(日本は未承認)を通り抜ける。
 アブハジアはビザが必要。インターネットで申請したら、許可された。実際にビザ代金を払って発給されるのは入国後。ただ入国許可の知らせと当時に、ロシアビザはダブルかマルチビザの取得を強く勧めるーとただし書きがついていた。なぜだ?!
 私のロシアビザはシングルビザ。途中で何かトラブルが起きて、ロシア入りができなくなることは、避けたい。
 そこで一番確実で安上がりな、コーカサス越えのトビリシーロストフ.ナ.ドヌ直行便で行くことにした。
 ロストフ.ナ.ドヌは黒海の北岸、アゾフ海に面している。最近までこんな町があることさえ知らなかった。
 
 トビリシに18日間もいたのだから、隣国のアルメニアやアゼルバイジャンに行くこともできた。でも行かなかった。忙しく動き回るのは好きじゃない。訪れた国の数や世界遺産の数を競う趣味はない。
 
 と書きながら、今日(11日)はグルジア最後の日なので、トビリシ近郊の世界遺産ムツヘタに行ってきた。

SSCN4569

追記 インターネットを見ていたら、数年前、日本人旅行者がロシアから南オセチアを通ってグルジアに入ったら、グルジア当局に不法入国で逮捕されたという記事を見つけた。グルジアは南オセチアの独立を当然ながら認めていない。ロシアから南オセチアに国境を越えた時点で、不法入国ということなのだろう。
 アブハジアも事情は同じ。ロシアから入国した人は、またロシアに戻らなければならない。だからロシアのダブルビザが必要になるのだろう。推測だが。
 ということは、グルジア側からアブハジアを通ってロシアに抜けるのは、問題なかったかも。ロシアはアブハジアの独立を認めているから。